レノウッドの特徴

Helth

「木・水・セメントのみ」で作られたホルムアルデヒド告示対象外建材

レノウッドは「木・水・セメントのみ」で作られています。

人体に悪影響を与える危険があるクロルピリホス系の防蟻剤や防腐剤の混入の可能性のある建築廃材、アスベスト、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが含まれる接着剤などの材料は使用しておりませんので、居室の内装仕上げや天井裏等にシックハウス対策に係る規制を受ける事なく使用できる建材です。

平成15年9月18日付国土交通省建築指導課発行の資料にも、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから告示対象外で規制を受けない建材の例として、レノウッドの事である「木質系セメント板」が記載されています。

また、塗料は、空気環境に配慮したホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆の安全なAEP(アクリルエマルジョンペイント)を使用しています。

Safety

国土交通大臣認定準不燃材

当社のレノウッドは、国土交通大臣の認定を受けた準不燃材料です。

準不燃材料とは、通常の火災による加熱開始後10分間燃焼しないものであること、防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること、避難上有害な煙又はガスを発生しないものであることの要件を満たしている事を国土交通大臣に認定された建築材料(建築基準法施行令第1条5号)です。

内装制限のある箇所にも安心してご使用していただけます。

Japan-made

国産ヒノキの間伐材を100%使用

当社のレノウッドで使用されている木質材料は全て国産ヒノキの間伐材です。

アスベスト、防蟻剤、防腐剤の混入の可能性がある建築廃材は全く使用していません。

当社は平成16年11月10日に産業廃棄物広域認定(指定番号 第36号)を受け、自社製品が建築現場で廃材となったもののみをリサイクル材として利用しています。

また、ヒノキには、香りで覆い隠す「マスキング」と、悪臭成分を化学反応で無臭化する「化学的消臭」の両方で作用する消臭効果が期待できます。

木には森林浴のような爽やかな香りがあり、主成分のテルペン類にはリフレッシュ効果のほか、抗菌・防虫・消臭作用があります。

特にヒノキは効果が高く、昔から寿司屋のまな板やカウンターに使われ、抗菌・消臭目的で重宝されてきました。

Strong

木材腐朽菌による質量減少率0%

ボード類の耐久性が落ちる原因の一つに「腐る」という事があります。

この「腐る」という現象は木材腐朽菌が木材を食べる事を意味します。

そこで、防腐剤を使用していない木毛セメント板が木材腐朽菌に食べられるか、つまり「腐る」かということについて京都大学木質科学研究所に依頼して試験を行いました。

試験方法は、日本木材保存協会規格の第3号-1979の「木質材料の耐久性試験方法」にほぼ準じて行い、供試菌として褐色腐朽菌のオオウズラタケと白色腐朽菌のカワラタケを用いて保存菌株を液体培地で振とう培養して得た菌糸粒を、マヨネーズびんに石英砂と培養液を入れた培地に振りかけ静置培養し、菌そうが十分に広がったところで、ガス滅菌した試験体(25×25mm×試験体の厚さ)を培養びん中に設置し、26℃の培養室内で3ヶ月間腐朽させた後の試験体の質量減少率によって耐朽性を測定しました。

試験の結果、対照材のブナ辺材の平均質量減少率が26.7%(オオウズラタケ)、37.0%(カワラタケ)だったのに対し、当社の高圧木毛セメント板(TSボード)はいずれも0%という結果になり、木材腐朽菌に対してとても高い耐朽性を持っている事が分かりました。

耐朽性試験結果

供試菌 試料 質量減少率(%)
最小 最大 平均 標準偏差
オオウズラタケ TSボード 0 0 0 0
ブナ辺材 21.8 32.3 26.7 3.4
カワラタケ TSボード 0 0 0 0
ブナ辺材 32.4 46.0 37.0 5.0
Defense

シロアリの食害を受けない高い耐蟻性

防蟻剤を使用せず、木を原材料としていることから、シロアリの食害を受けるのではないかと考え、京都大学木質科学研究所に依頼して防蟻効力試験を行いました。

試験方法は、(社)日本木材保存協会規格第11号「塗布・吹付・侵漬用木材防蟻剤の防蟻効力試験方法(1)室内試験方法」の総合試験に準じて行い、試験体(20×20×厚さ10mm、ただし対照材は10×10×20mm)をプラスチック容器(直径80mm、長さ60mm)の中に1個ずつ置き、イエシロアリの職蟻150頭、兵蟻15頭を投入し、28℃の暗所で3週間にわたり食害試験を行い、試験体のイエシロアリの食害による質量減少率、シロアリの死虫率で結果を示しました。

試験の結果、対照材のスギ辺材の平均質量減少率が23%、平均死虫率が3%だったのに対し、当社の高圧木毛セメント板(TSボード)は平均質量減少率が0%、死虫率が23%という結果になり、シロアリの食害に対して高い耐蟻性を持っている事が分かりました。

防蟻効力試験結果

試料 質量減少率(%) 死虫率(%)
最小~最大 平均 最小~最大 平均
TSボード 0~0 0 21~24 23
スギ辺材 22~25 23 2~3 3
Acoustic

耳に優しいレノウッド

レノウッドは、木毛セメント板に分類される商品です。

ヨーロッパでは、木毛セメント板はその高い吸音能力を活かし、耳に優しい内装材として100年以上にわたり様々な場所に使用されています。

レノウッド吸音率グラフ レノウッド吸音率表

※空気層がある場合は別途お問い合せ下さい。

材料名 レノウッド
材厚(mm) 13 18
空気層(mm) 0 0


125 0.05 0.07
160 0.04 0.07
200 0.08 0.11
250 0.09 0.13
315 0.12 0.15
400 0.14 0.18
500 0.20 0.23
630 0.26 0.27
800 0.33 0.35
1000 0.43 0.42
1250 0.52 0.50
1600 0.62 0.57
2000 0.70 0.62
2500 0.79 0.72
3150 0.78 0.70
4000 0.76 0.66
吸音率比較グラフ 吸音率比較表
材料名






綿






|



|
15















材厚(mm) 15 12 5 6 3
空気層(mm) 0 30 45 45 0


125 0.03 0.25 0.02 0.18 0.35
250 0.14 0.25 0.09 0.33 0.25
500 0.31 0.40 0.25 0.16 0.18
1000 0.43 0.55 0.31 0.08 0.12
2000 0.59 0.64 0.15 0.08 0.07
4000 0.60 0.80 0.10 0.10 0.04
残響時間シミュレーショングラフ
Comfort

調湿性能

レノウッドは、室内の湿度が高くなると湿気を吸収し、湿度が低くなると湿気を放出します。

高い調湿性能により、湿度の高い時は結露を抑制し、湿度の低い時は乾燥を抑えます。

試験条件

■試験方法:JIS A 1470-1:2008建築材料の吸放湿試験方法 湿度応答法による

■試験施設:タケムラ建材総合研究所 恒温恒湿槽

■試験体:①レノウッド 250mm×250mm×4mm厚(側面及び底面は断湿)

■試験体:②他社 素焼きタイル調湿壁材 250mm×250mm×4mm厚(側面及び底面は断湿)

低湿域における吸放湿量

試験条件

・吸湿過程 55%

・放湿過程 30%

・試験時槽内温度 23℃

試験結果

※湿量の変化を表面積で除算(単位:g/㎡)

試験体 ①レノウッド ②他社素焼きタイル調湿壁材
吸湿量 62.72 15.36
放湿量 52.16 15.52
低湿域における吸放湿量

中湿域における吸放湿量

試験条件

・吸湿過程 75%

・放湿過程 50%

・試験時槽内温度 23℃

試験結果

※湿量の変化を表面積で除算(単位:g/㎡)

試験体 ①レノウッド ②他社素焼きタイル調湿壁材
吸湿量 51.52 26.56
放湿量 41.60 22.08
中湿域における吸放湿量

高湿域における吸放湿量

試験条件

・吸湿過程 95%

・放湿過程 70%

・試験時槽内温度 23℃

試験結果

※湿量の変化を表面積で除算(単位:g/㎡)

試験体 ①レノウッド ②他社素焼きタイル調湿壁材
吸湿量 98.72 95.52
放湿量 60.16 85.28
高湿域における吸放湿量