木毛セメント板

木毛セメント板について

木毛セメント板とは、リボン状に細長く削り出した木材をセメントペーストで圧縮成型した建材です。

木毛セメント板は関東大震災後、塗り壁の下地材用の燃えない建材としてドイツから輸入され使用されるようになりました。

木毛セメント板が震災の復興物資として使用されるようになったのは、関東大震災では建物の倒壊による死者数よりも震災時に発生した火事による死者数が圧倒的に多かった為、燃えない建材が必要とされたからです。

ヨーロッパでは、それより遙か以前から多く使用されていましたので、100年以上の歴史を持っています。

当社では、100年前に使用されていたボードの当時の様子が分かる情報は持ち合わせておりませんが、数々の実験などで長寿命であり、いろいろな性能を持つ建材であることを確認しております。

  • 健 康

    「木・水・セメントのみ」で作られたホルムアルデヒド告示対象外建材

    木毛セメント板は「木・水・セメントのみ」で作られています。

    人体に悪影響を与える危険があるクロルピリホス系の防蟻剤や防腐剤の混入の可能性のある建築廃材、アスベスト、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが含まれる接着剤などの材料は使用しておりませんので、居室の内装仕上げや天井裏等にシックハウス対策に係る規制を受ける事なく使用できる建材です。

    平成15年9月18日付国土交通省建築指導課発行の資料にも、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから告示対象外で規制を受けない建材の例として、木毛セメント板の事である「木質系セメント板」が記載されています。

  • 安 全

    国土交通大臣認定準不燃材

    当社の木毛セメント板は、国土交通大臣の認定を受けた準不燃材料です。

    準不燃材料とは、通常の火災による加熱開始後10分間燃焼しないものであること、防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること、避難上有害な煙又はガスを発生しないものであることの要件を満たしている事を国土交通大臣に認定された建築材料(建築基準法施行令第1条5号)です。

    また、木毛セメント板にパーライトを混入して軽量化し、耐火性、吸音性など全ての性能を向上させた木毛パーライトセメント板も準不燃材料認定、屋根30分耐火構造認定を受けております。

    内装制限のある箇所にも安心してご使用していただけます。

  • 環 境

    国産ヒノキの間伐材を100%使用

    当社の木毛セメント板で使用されている木質材料は全て国産ヒノキの間伐材です。

    アスベスト、防蟻剤、防腐剤の混入の可能性がある建築廃材は全く使用していません。

    製造過程でも、それらの端材や当社製品をリサイクルして自然資源を無駄にしない効率的な利用を図っており、信州リサイクル製品認定、間伐材マーク認定、合法木材供給事業者認定を受けております。

  • 耐 朽 性

    木材腐朽菌による質量減少率0%

    ボード類の耐久性が落ちる原因の一つに「腐る」という事があります。

    この「腐る」という現象は木材腐朽菌が木材を食べる事を意味します。

    そこで、防腐剤を使用していない木毛セメント板が木材腐朽菌に食べられるか、つまり「腐る」かということについて京都大学木質科学研究所に依頼して試験を行いました。

    試験方法は、日本木材保存協会規格の第3号-1979の「木質材料の耐久性試験方法」にほぼ準じて行い、供試菌として褐色腐朽菌のオオウズラタケと白色腐朽菌のカワラタケを用いて保存菌株を液体培地で振とう培養して得た菌糸粒を、マヨネーズびんに石英砂と培養液を入れた培地に振りかけ静置培養し、菌そうが十分に広がったところで、ガス滅菌した試験体(25×25mm×試験体の厚さ)を培養びん中に設置し、26℃の培養室内で3ヶ月間腐朽させた後の試験体の質量減少率によって耐朽性を測定しました。

    試験の結果、対照材のブナ辺材の平均質量減少率が26.7%(オオウズラタケ)、37.0%(カワラタケ)だったのに対し、当社の高圧木毛セメント板(TSボード)はいずれも0%という結果になり、木材腐朽菌に対してとても高い耐朽性を持っている事が分かりました。

    耐朽性試験結果

    供試菌 試料 質量減少率(%)
    最小 最大 平均 標準偏差
    オオウズラタケ TSボード 0 0 0 0
    ブナ辺材 21.8 32.3 26.7 3.4
    カワラタケ TSボード 0 0 0 0
    ブナ辺材 32.4 46.0 37.0 5.0
  • 耐 蟻 性

    シロアリの食害を受けない高い耐蟻性

    木毛セメント板は防蟻剤を使用せず、木を原材料としていることから、シロアリの食害を受けるのではないかと考え、京都大学木質科学研究所に依頼して防蟻効力試験を行いました。

    試験方法は、(社)日本木材保存協会規格第11号「塗布・吹付・侵漬用木材防蟻剤の防蟻効力試験方法(1)室内試験方法」の総合試験に準じて行い、試験体(20×20×厚さ10mm、ただし対照材は10×10×20mm)をプラスチック容器(直径80mm、長さ60mm)の中に1個ずつ置き、イエシロアリの職蟻150頭、兵蟻15頭を投入し、28℃の暗所で3週間にわたり食害試験を行い、試験体のイエシロアリの食害による質量減少率、シロアリの死虫率で結果を示しました。

    試験の結果、対照材のスギ辺材の平均質量減少率が23%、平均死虫率が3%だったのに対し、当社の高圧木毛セメント板(TSボード)は平均質量減少率が0%、死虫率が23%という結果になり、シロアリの食害に対して高い耐蟻性を持っている事が分かりました。

    防蟻効力試験結果

    試料 質量減少率(%) 死虫率(%)
    最小~最大 平均 最小~最大 平均
    TSボード 0~0 0 21~24 23
    スギ辺材 22~25 23 2~3 3
  • 断 熱 性

    安全で優れた断熱材

    熱は温度の高い方から低い方に流れる性質を持っています。

    冬の暖房時は温度の高い室内から温度の低い室外へ、夏の冷房時は温度の高い室外から温度の低い室内へ熱の移動が起こります。

    この熱移動を抑える働きをする物が断熱材です。

    高い断熱性を持った断熱材によって、温度差の少ない快適な住環境や冷暖房費の節約、冷暖房機の利用によるCO2排出量の低減化など人と環境に良い建物が実現します。

    木毛セメント板は高い断熱性を持ち、火災時に有毒なガスが発生しない準不燃材でもある安全で優れた断熱材です。

    木毛セメント板 熱貫流率

    建物の壁の内側と外側に1℃の温度差がある場合に、1時間あたりの壁の1㎡からどれだけの熱量が伝わるかを表した値です。この数値が小さい程、熱が伝わりにくいので、断熱性が高いということになります。

  • 調 湿 性 能

    呼吸する建材「木毛セメント板」

    木毛セメント板は昔から呼吸する建材と言われ、湿度が高い時には吸湿し、湿度が低い時には放湿して、部屋の湿度環境を整える性能があると言われています。

    そこで、どの程度の吸放湿性能があるのか測定する為に、測定器を用意し測定しました。

    試験はJIS A 1470-1に規定する中湿域(53%~75%)という変化が現れにくい厳しい領域で行いました。

    試験方法は、JIS A 1470-1「湿度変動による吸放湿試験法」に準じて行い、木毛セメント板250mm×250mm×25mmの試験体を湿度69%温度23℃で養生し、試験体重量が安定した後、温度は23℃一定のまま、湿度75%と53%を24時間毎に切り替え、48時間で1サイクルを4サイクル繰り返し測定し、4サイクル目の吸湿量、放湿量及び吸放湿量の差から吸放質性能を算出しました。

    • 吸放湿試験器写真
      吸放湿試験器
    • 試験体写真
      木毛セメント板 250mm×250mm×25mm
    木毛セメント板吸放湿量の時間変化画像
    実測グラフ
    木毛セメント板吸放湿性能画像
    試験体重量変化グラフ
  • 音 響 性 能

    幅広い吸音率に対応

    放送スタジオやコンサートホールなどの残響時間の調整に利用する場合において、各周波数ごとに与えられる吸音率の要求値は重要です。

    木毛セメント板は厚みや表面の加工を変えたり、複合版として使用するなどして、幅広い吸音率に対応する事ができます。

    また、吸音性だけでなく、耐火、耐朽、断熱性能など、内装材としての性能も兼ね備えています。

    木毛セメント板 残響室法吸音率

      厚さ(mm)





    (Hz)
    15 20 25 30 40 50
    125 0.05 0.07 0.08 0.08 0.11 0.09
    160 0.07 0.09 0.09 0.09 0.14 0.10
    200 0.09 0.10 0.10 0.11 0.18 0.13
    250 0.10 0.13 0.13 0.14 0.21 0.16
    315 0.17 0.21 0.20 0.21 0.31 0.23
    400 0.26 0.31 0.29 0.27 0.46 0.34
    500 0.31 0.38 0.39 0.33 0.64 0.48
    630 0.34 0.40 0.44 0.52 0.85 0.64
    800 0.40 0.49 0.52 0.64 0.92 0.90
    1000 0.48 0.59 0.70 0.74 0.96 0.95
    1250 0.61 0.75 0.80 0.86 0.97 0.90
    1600 0.74 0.84 0.86 0.85 0.91 0.96
    2000 0.69 0.81 0.83 0.80 0.95 0.88
    2500 0.54 0.60 0.65 0.71 0.82 0.69
    3150 0.44 0.53 0.64 0.67 0.72 0.72
    4000 0.42 0.54 0.69 0.70 0.71 0.70
  • 吹き付け塗装品サンプル

    白/クリーム/ライトグレイ

    • 白
    • クリーム
    • ライトグレー

    ●色番号:日本塗料工業会の色見本よりご注文ください。

    ●カラージョイナーの色は木毛板吹き付け塗料に近い色ですが、微妙に異なる場合がございます。

    ●木毛セメント板は雨に濡れた場合、白樺現象によりシミができることがあります。

    現場での荷置き養生、施工後の養生は確実に行ってください。

    ●吹き付け品は受註生産ですので、納期に余裕を持ってご注文ください。

    壁使用の場合、施工後収縮する恐れがあります。必ずジョイナーを使用してください。

規格

木毛セメント板

JIS規格 910×1820

厚さ
(mm)
曲げ破壊荷重
(N(kgf))
たわみ
(mm)
かさ比重 許容差(厚さ)
(mm)
許容差(長さ・幅)
(mm)
15 350(35.7)以上 10以下 0.4以上0.7未満 +1,-2 +1,-2
20 500(51.0)以上 9以下 0.4以上0.7未満 +1,-2 +1,-2
25 650(66.3)以上 8以下 0.4以上0.7未満 +1,-2 +1,-2
30 800(81.6)以上 7以下 0.4以上0.7未満 +1,-2 +1,-2
40 1200(122.4)以上 6以下 0.4以上0.7未満 +1,-2 +1,-2
50 1600(163.2)以上 5以下 0.4以上0.7未満 +1,-2 +1,-2

当社規格及び試験平均値 910×1820

厚さ
(mm)
曲げ破壊荷重
規格値
(N(kgf))
曲げ破壊荷重
試験平均値
(N(kgf))
たわみ
規格値
(mm)
たわみ
試験平均値
(mm)
かさ比重 許容差(厚さ)
(mm)
許容差(長さ・幅)
(mm)
15 500(51.0)以上 604(61.6)以上 9.5以下 4.6 0.64, +0.07,-0.07 +1,-2 +1,-2
20 700(71.4)以上 806(82.2)以上 8.5以下 3.6 0.64, +0.07,-0.07 +1,-2 +1,-2
25 900(91.8)以上 1164(118.7)以上 7.5以下 3.1 0.64, +0.07,-0.07 +1,-2 +1,-2
30 1100(112.2)以上 1390(141.8)以上 6.5以下 2.5 0.64, +0.07,-0.07 +1,-2 +1,-2
40 1900(193.8)以上 2467(248.5)以上 5.5以下 2.4 0.64, +0.07,-0.07 +1,-2 +1,-2
50 2600(265.2)以上 3266(333.1)以上 4.5以下 2.2 0.64, +0.07,-0.07 +1,-2 +1,-2

積雪限度計算表

雪の重量:30N/㎡/cm 安全率:3倍 勾配:フラット

勾配(β(゜))がある場合の積雪限度=勾配フラットの積雪限度/√cos(1.5β) β≦60

厚み
(mm)
性能及び条件 タルキ間隔455mm タルキ間隔606mm タルキ間隔910mm
15

曲げ強さ(N/㎠):402.7

製品自重(N/㎡):94.1

屋根自重(N/㎡):167.7

長期許容荷重(N/㎡):1777

積雪限度(㎝):85

長期許容荷重(N/㎡):929

積雪限度(㎝):44

長期許容荷重(N/㎡):319

積雪限度(㎝):15

20

曲げ強さ(N/㎠):302.3

製品自重(N/㎡):125.5

屋根自重(N/㎡):199.1

長期許容荷重(N/㎡):2396

積雪限度(㎝):114

長期許容荷重(N/㎡):1264

積雪限度(㎝):60

長期許容荷重(N/㎡):450

積雪限度(㎝):21

25

曲げ強さ(N/㎠):279.4

製品自重(N/㎡):156.9

屋根自重(N/㎡):230.4

長期許容荷重(N/㎡):3518

積雪限度(㎝):168

長期許容荷重(N/㎡):1883

積雪限度(㎝):90

長期許容荷重(N/㎡):707

積雪限度(㎝):34

30

曲げ強さ(N/㎠):231.7

製品自重(N/㎡):188.3

屋根自重(N/㎡):261.8

長期許容荷重(N/㎡):4214

積雪限度(㎝):201

長期許容荷重(N/㎡):2262

積雪限度(㎝):108

長期許容荷重(N/㎡):857

積雪限度(㎝):41

40

曲げ強さ(N/㎠):231.3

製品自重(N/㎡):251.0

屋根自重(N/㎡):324.6

長期許容荷重(N/㎡):7620

積雪限度(㎝):363

長期許容荷重(N/㎡):4154

積雪限度(㎝):198

長期許容荷重(N/㎡):1661

積雪限度(㎝):79

50

曲げ強さ(N/㎠):196.0

製品自重(N/㎡):313.8

屋根自重(N/㎡):387.3

長期許容荷重(N/㎡):10130

積雪限度(㎝):482

長期許容荷重(N/㎡):5542

積雪限度(㎝):264

長期許容荷重(N/㎡):2242

積雪限度(㎝):107

耐火木毛板 木毛パーライトセメント板

当社規格 910×1820

※曲げ破壊荷重及びたわみ試験は、JIS A 1408「建築用ボードの曲げ及び衝撃試験方法」で行った3号試験片によるものです。

耐火条件としてT型ジョイナーが必要となります。

厚さ
(mm)
曲げ破壊荷重
規格値
(N(kgf))
曲げ破壊荷重
試験平均値
(N(kgf))
たわみ
規格値
(mm)
たわみ
試験平均値
(mm)
かさ比重 許容差(厚さ)
(mm)
許容差(長さ・幅)
(mm)
25 800(81.6)以上 1073(109.4)以上 8以下 3.4 +1,-2 +1,-2 0.6,+0.06,-0.06
30 1000(102.0)以上 1262(128.7)以上 7以下 2.9 +1,-2 +1,-2 0.6,+0.06,-0.06
40 1800(183.6)以上 2321(236.7)以上 6以下 2.8 +1,-2 +1,-2 0.6,+0.06,-0.06
50 2500(255.0)以上 3125(318.7)以上 5以下 2.5 +1,-2 +1,-2 0.6,+0.06,-0.06

積雪限度計算表

雪の重量:30N/㎡/cm 安全率:3倍 勾配:フラット

勾配(β(゜))がある場合の積雪限度=勾配フラットの積雪限度/√cos(1.5β) β≦60

厚み
(mm)
性能及び条件 タルキ間隔455mm タルキ間隔606mm タルキ間隔910mm
25

曲げ強さ(N/㎠):257.5

製品自重(N/㎡):147.1

屋根自重(N/㎡):220.6

長期許容荷重(N/㎡):3235

積雪限度(㎝):154

長期許容荷重(N/㎡):1727

積雪限度(㎝):82

長期許容荷重(N/㎡):643

積雪限度(㎝):31

30

曲げ強さ(N/㎠):210.3

製品自重(N/㎡):176.5

屋根自重(N/㎡):250.0

長期許容荷重(N/㎡):3814

積雪限度(㎝):182

長期許容荷重(N/㎡):2041

積雪限度(㎝):97

長期許容荷重(N/㎡):766

積雪限度(㎝):36

40

曲げ強さ(N/㎠):217.3

製品自重(N/㎡):235.3

屋根自重(N/㎡):308.8

長期許容荷重(N/㎡):7165

積雪限度(㎝):341

長期許容荷重(N/㎡):3905

積雪限度(㎝):186

長期許容荷重(N/㎡):1560

積雪限度(㎝):74

50

曲げ強さ(N/㎠):187.5

製品自重(N/㎡):294.2

屋根自重(N/㎡):367.7

長期許容荷重(N/㎡):9695

積雪限度(㎝):462

長期許容荷重(N/㎡):5305

積雪限度(㎝):253

長期許容荷重(N/㎡):2148

積雪限度(㎝):102

カタログ・認定書

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